生きのびるための事務を読みました。4(あなたの夢は?と聞かれた話)

「生きのびるための事務」を読みました。の話につながるのですが前置き長め。

 わたしは、人生をできるだけ幸せに生きたい、しか考えていない人間です。
 どうしたらもっとごきげんな時間を増やせるのか?幸せを感じるにはどうしたらいいんだろう?みたいなことを試行錯誤してきましたので、どこかの誰かの役に立てばいいなと思い書いています。

 以前、「あなたの夢はなに?」と聞かれたことがあります。何回か。そして「それって、お金に困らない生活をしていたとしてもやりたいこと?」とも。

 まず夢は?と聞かれて即答できる人、なかなか少ないんではないでしょうか。「マイホームが持てたらいいな」「FIRE(早期リタイア)して会社員やめたいな」「好きな時に旅行に行けるぐらいの財力ほしいな」みたいなぼんやーりと叶ったらいいなあと思っていることはあっても、「あなたの夢は?」と聞かれてぱっとこたえられる人、少ない気がします。(わたしはこういう向上心の塊みたいな会話が大好きですが、別に夢がないという人を責めてはいませんので!)

 で、当時の私の夢ですが、平たくいうと「ライフコーチ」がやりたかったのです。ライフ(人生)のコーチングですね。
 気づけばずっと人のお悩み相談(人間関係の悩みや転職相談、キャリアの相談)を受けていて、それが仕事になればいいのにな、と思ってはいたのですが、世の中のいわゆる「職種」からマッチするものが見つけられずにいたのです。

 ちなみに、コーチングといっても○○コーチングとかありとあらゆる種類があって、○○エンジニアと同じくらいたくさんあります。コーチングっていうのは、大きなひとつのジャンルでしかない、というのが今の私の理解です。カウンセリングやコンサルティングとかとよくごっちゃにされているのを見かけますし、「コーチングがやりたいんだ!」って人の中には、よくよく聞いてみるとティーチング(研修講師みたいに教えること)をやりたいだけの人もいます。これらの違いはざっくりこんな感じです。

 この記事のように書いてきていること、人間関係とか、自分の心の保ち方とか、どうしたらもっといい人間になれる?とか、自分を好きになるにはどうしたらいいのか・・・とか、それらを一言でまとめると「人生を向上させること」そればかりに時間とお金を使ってきました。

 そこにはキャリア構築も含まれるし、キャリア(仕事)を変えるのであれば、自分は何が好きで何が嫌い/何が得意で何が苦手とかを理解するとはかどる。そして、じゃあお金は?ある程度必要だけど、それっていくらあれば幸せなんでしょうね、とか、そういう自分の価値観を知っていく旅に出たわけですが、それが楽しいし、いやもちろん時にはしんどいこともあるんですけど、知る前と知った後では本当に人生が変わったなと感じるわけです。そうなるにはそれなりの覚悟とかもいるんですけど、それでもやらない方がよかったとは思わないわけです。仕事や環境が変わらなくても(変えてもいい)、自分自身のレベルが上がっていくと、人生たのしいなあと思える瞬間が増えるわけです。それを体感してしまったので、そういう風になりたい、と悩んでいる人の力になりたいし、いきいき生きてる人間を少しでも増やしたい。そういう人が増えたら私もハッピー!というわけで、セッションをしています。

 で、「あなたはの夢は?」と聞かれた話に戻りますが、私の夢を完結にいうと「コーチングがやりたい」です。だけど「それで稼ぎたいのか?」っていうとそういうわけではないんですよね。コーチングというと今や高級食材(?)みたいになってしまっていて、40万とか、100万とか、そんなにかかることもあります(かくいう私も某キャリアコーチングサービスに100万近く使ったことがあります。今ではお勉強代と思っていますが、ほんとにどこにそんなお金があったんだろうと不思議に思います)。

 なので、「お金を稼ぐ必要がなくてもやりたいのか」という問いに対してはYESです。中には稼ぎたくてコーチング業を生業としている人もいます。私の場合はコーチングで生計が立てられたらもちろんいいなとは思いますが、今は別の仕事もあるし、コーチング等のセッションだけで生計を立てたいとは思っていないのです。

 夢を見つけ、夢を追っていると、知らないうちに「それで生計を立てる」がゴールにすり替わっていることもあるので要注意です。夢なんて本当に個人の自由なので、「私はこれで飯を食っていく」という夢ももちろんいいと思うんですけど、純度の高い夢?というのかな、それは「やっているのが楽しい」「やり続けられることがうれしい」そういうことをやり続けられる持続可能な環境だと思うわけです。
 この前読んだ本「生きのびるための事務」みたいな話になってきましたが、そういうことだよなと思っています。

 この話を少しわかりやすくしてみます。
 あるところに「本」が好きな人がいました。本に関する仕事がしたいと思っているとします。その人が本屋で働きます。好きな本に囲まれて仕事しているのに思っていたより幸せじゃない、と気づきます。なぜ幸せじゃないんでしょうか?その人は「本を読む」行為が好きだったわけで、本を運んだり、接客したり、売り場を整えたりすることは好きじゃなかったわけです。
つまり、「好きだと思っている事柄の、どの行為が好きなのか」を知る必要があるなぁと思うわけです。それって、この生きのびるための事務の、ジムが出てくるより前の段階なのですよね。

 そういう意味で、自己理解が大切だとか、自分を知る必要がある、っていうのは、ジムより前の段階としてとても重要なポイントだと思います。もちろん、自分の価値観や行きたい方向が定まっている人はそれでOK、ジムとやり取りしながら行きたい方角へ進んでいけばいいと思います。
 ところがそもそもその方角がわからない・・・私の好きなこと?得意なこと?似合うもの?わかりません、判断してください、っていう人が多くなってきたからきっと○○診断とか○○コンサルタントが流行るんだろうなと思ったりします。


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