「生きのびるための事務」を読みました。2

転職しようかな、と思ってからうじうじしていたら一年が経っていたところまでは前回お話ししました。

転職エージェントは使う頭がなかったので、いろいろ調べてみて、日本仕事百貨というサイトを使って自力で転職をしました。

次の仕事はこれかな?と選ぶために、自分の好きなものって改めてなんだろう?と考えざるをえなかったのです。

(やっと書きたかった自己との向き合い、脱皮のことに繋がりそうで安心しています)

私のこれからの仕事は時給の接客業ではないんだ、と思ったときに(時給の仕事がわるいわけでは決してありません)、今までの延長線上で仕事を選べないわけですから、自分にできることは何だろう?得意なことは何だろう?好きなことは何だろう?ってことを考えました。

そこで初めて、接客の仕事自体は好きなことに気づきます。

人をみて気を回したり、予測したり、いわゆるホスピタリティを発揮するのが好きでした。

スタッフの適性を見て、人に合わせた教え方をして育っていくところを見たり、それぞれを得意なポジションに配置して、ピークタイムをうまいこと回すことも好きでした(ヒューマンデザイン的にいうと、プロジェクターの「成功」体験でした)。

道具類をまとめたりして、内側の動線を効率よく整えるのも得意でした。それでみんなが働きやすく、ストレスフリーになったと言ってくれるのも嬉しかったです。

ただこれらは「作業」でしかなくて、作業は、仕事に就く前には不透明です。予測はできても、実際はわかりません。

自分と向き合ってみてなにが得意なのかはわかりましたが、それは作業レベルまで分解されたものだったので、いざ仕事を探すとなったとき、そもそも「業種(なに業界なのか)」「職種(業務の傾向)」からしか絞れなくて戸惑いました。

世の中に色んな仕事があることは想像つくにしても、〇〇エンジニアや〇〇ディレクターみたいな肩書きを知らないと選べないわけです。

いわゆるデスクワークを選ぶにしても、「会社には経営管理部門とお金を稼ぐ部隊がある」「会社の中で働くなら人事や労務や総務やIT部門がある」みたいな前提を知らないとそもそも選べないつくりになっています。

なぜ?まともな就活をしたことがないせいなのか、私はそこがそもそも不思議でした(だからWantedlyのような媒体が登場したのかもしれませんね)。

私は結局何度も転職をしていて、業界も変えているのですが、この通り、まず「選び方がわからない」という問題がありました。

それを分解してみると「得意なことがわからない」「自分の可能性もわからない」「市場価値もわからない」「何がしたいのかわからない」、こんな感じです。

唯一わかっていたのは「業務の中で、自分がやりがいを感じている部分」「将来的にどういうスタイルで仕事がしたいのか」だけです。

将来的にどういう風に働きたいか?毎日同じ場所に出勤して、決められた時間働き、その時間分給与をもらう。ではなくて、頭を使うことが得意なのかもしれないと気づいたので、それならデスクワークか?と方向転換をします。

2度目の転職に話は飛びますが、もうその時はパニックでした。

何をすればいいの?どうすればいいの?接客以外に行きたかったら何をすれば???

20代後半で絶望感に襲われ、転職エージェントに言われるままIT業界へ挑戦したのです。

つづく

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